【アニメ3選】「赤毛のアン」をリメイクした「アン・シャーリー」のように、時を経て再構成されたアニメ作品は他にある?

前書き〜この記事でご紹介する内容〜

 誰もが知る名作「赤毛のアン」を本格リメイクした「アン・シャーリー」の放送開始を心待ちにしている方は多いことでしょう。

 半世紀近く経ってのリメイクとあっては、既存作品とは雰囲気が大きく異なるに違いありませんね!

 そんな折にふと思いました。
 この「アン・シャーリー」のように、初めて放送開始された年から長き時を経てリメイク(リニューアル)されたアニメ作品はあるのだろうか、と。

 この記事では、その中から厳選した作品3選をご紹介!

  1. リメイクに至ったきっかけ
  2. リメイク作品を見た既存ファンの反応
  3. リメイク作品を見た新規視聴者の反応
  4. 作品が好意的に受け止められたかどうか

 以上の4点について分かりやすく簡潔にまとめました。

 あなたのアニメライフが少しでも豊になれば幸いです。
 それではさっそく本文をどうぞ!

『ドラえもん』(2005年リニューアル)

画像:amazonより引用

 最初にご紹介する作品は皆さんお馴染み、国民的アニメの代表作『ドラえもん』。
 逆に馴染みすぎて、今となっては意外に思いますが、この作品も一度大きくリニューアルされています。

 ・1979年に放送開始された藤子・F・不二雄原作の国民的アニメ。
 ・2005年にキャストを一新してリニューアル。
  作画も現代風になり、ストーリーの再構成が行われました。

1. リメイク(リニューアル)に至ったきっかけ

 1979年から放送されていた『ドラえもん』は、長年にわたり主要キャストが固定されていました。
  しかし、ドラえもん役の大山のぶ代さんが健康上の理由で降板を申し出た際、ほか主要キャスト高齢化も加味されて、制作チームが新たな声優陣を起用することを決定。同時に作画、ストーリー構成も見直されました。
  

2. リメイク作品を見た既存ファンの反応

 思い出の声とも言える、ドラえもん声優陣の交代は多くの既存ファンにとって衝撃的でした。
 当初は戸惑いや違和感を覚える声が多く聞かれました。 しかし、時間の経過とともに新しいキャストや演出に慣れ、好意的な意見も増えていきました。

3. リメイク作品を見た新規視聴者の反応

 新しい視聴者層にとっては、リニューアルされた『ドラえもん』は新鮮で親しみやすい作品として受け入れられました。
 当時14歳(中学3年生)だったジャイアン役の木村 昴をはじめとする若手声優の起用は話題になりました。また現代的な演出が評価され、新たなファン層を獲得することに成功しました。

4. 作品が好意的に受け止められたかどうか

 全体的に、リニューアル後の『ドラえもん』は時間の経過とともに好意的に受け入れられ、現在も多くの視聴者に愛されています。
  特に、声優交代から20年が経過した現在では、新しいキャストが定着し、作品の魅力を維持し続けています。 

 2005年のリニューアルは当初こそ賛否両論ありましたが、結果的には成功を収め、多くの視聴者から支持を得ることができました。

 人間と同じく、アニメの世代交代にも波乱痛みが付きものであると教えてもらいました。

『ヤッターマン』(2008年リメイク)

画像:amazonより引用

 ボタンを押す時につい口をついてしまう「ポチッとな」や「おしおきだべぇ〜」など、キャッチーなセリフを広く世間に浸透された有名作。
 通販で商品を購入することを指す「ポチる」の語源にあたる作品と言っても良いかもしれませんね!

 それだけ影響力があった大人気アニメだけに、リメイクされるのは納得です。

 ・1977年に放送されたタツノコプロの名作『ヤッターマン』
 ・2008年に新作としてリメイク。
  オリジナルの雰囲気を残しつつ、現代的な演出が加わりました。

1. リメイクに至ったきっかけ
 
 放送開始から30周年を記念する企画としてリメイクされました。
 1977年〜放送の『ヤッターマン』は、タツノコプロの「タイムボカンシリーズ」の中で特に人気が高く、多くのファンに支持されていました。
 そのため、新しい世代の子どもたちにも楽しんでもらうためにもリメイク企画がされました。

2. リメイク作品を見た既存ファンの反応

 リメイク版『ヤッターマン』は、オリジナルの雰囲気を保ちつつ、現代的な要素を取り入れた作品として評価されました。
  一部のファンからキャラクターデザインやストーリー展開に新鮮さを感じるとの声が上がりました。

3. リメイク作品を見た新規視聴者の反応

 新規視聴者からは、コミカルでテンポの良いストーリーや魅力的なキャラクターが好評でした。
  特に、ドロンボー一味のユーモラスなやり取りや、毎回登場するユニークなメカが視聴者の関心を引きました。
 世代が変わっても、ヤッターマンの魅力が十分に伝わったようですね。

4. 作品が好意的に受け止められたかどうか

 全体的に、2008年版『ヤッターマン』は既存のファン、新規の視聴者の双方から好意的に受け入れられました。
 その人気は、関連商品の展開や劇場版の制作など、多方面での展開に繋がりました。 
 リメイク版『ヤッターマン』は、オリジナルの魅力を保ちつつ新たな要素を加えることで、多くの視聴者から支持を得ることに成功したと言えます。

『どろろ』(2019年リメイク)

画像:amazonより引用

 手塚治虫原作の『どろろ』。突然現れた漫画界の伝説的原作のアニメ作品とあって話題になりました。
 この作品を通じて日本が誇る偉人の1人を知った外国のアニメファンも多かったことでしょう。

 ・1969年に初めてアニメ化されました。
 ・2019年に新たにリメイク。
  ストーリーが現代向けにアレンジされ、シリアスな演出が際立つ作品になりました。

1. リメイクに至ったきっかけ

 現代の技術と視点での再解釈を目的のひとつとして、2019年に手塚プロダクションとMAPPAの共同制作にて新たなアニメシリーズが制作されました。
 原作『どろろ』は1967年から1969年にかけて連載されていました。

2. リメイク作品を見た既存ファンの反応

 既存のファンからは、リメイク版に対してさまざまな反応が寄せられました。
 あるファンは、原作の持つ深いテーマ性や独特の世界観が丁寧に再現されていると評価する一方で、物語の展開やキャラクターの描写に違和感を覚える声もありました。

3. リメイク作品を見た新規視聴者の反応

 新規視聴者からは、重厚なストーリーと美しい作画が高く評価されました。
 特に、戦国時代の過酷な環境や人間ドラマがリアルに描かれており、視聴者に強い印象を与えました。 

4. 作品が好意的に受け止められたかどうか

 全体的に、2019年版『どろろ』は国内外で高い評価を受けました。
  アニメや漫画などの情報を英語で発信しているAnime News Networkでは、MAPPA制作の最高のシリーズの一つとして挙げられ、2019年のベストアニメの一つにも選ばれています。

 また、アメリカの定額制動画配信サービスのCrunchyrollのアニメアワードでは、百鬼丸がベスト主人公の候補に挙げられ、エンディングテーマ「さよならごっこ」がベストエンディングシークエンスとして評価されました。  
 以上のことから、リメイク版『どろろ』は手塚治虫氏の存在を始めとして、日本の歴史や文化を世界に向けて広く発信する事に成功した作品と言えるでしょう!

まとめ

 言葉にすると同じく《リメイク(再構築)されたアニメ作品》をご紹介しました。

 ・円滑な世代交代を目的としたリメイク(リニューアル)を行った『ドラえもん』。
 ・かつての人気を現代に引き継いだ『ヤッターマン』。
 ・現在の技術を用いて偉人が生み出した作品の再解釈に挑んだ『どろろ』。

 素晴らしい作品を後世に残したいという、根底にある目的が同じだとは思いますが、それぞれが世間にもたらした影響、結果には違いがありましたね。まとめていて興味深かったです。

 今春に放送が開始される『アン・シャーリー』も、今、そしてこれからに必要な『赤毛のアン』を描き出してくれている事に期待します。

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