前書き

(劇場公開版キービジュアル:公式サイトより)
公開前から注目を集めてきた、大人気テレビアニメシリーズ「ガンダム」の最新作がついに劇場公開されました。その注目たるや、過去のガンダム作品と比べてみても一線を画しています。
この記事では、今作がなぜここまで注目を集めているのか。
視聴者の反応を交えて紹介していきます!
視聴しようか迷っている方や、今作の基本情報をまとめて把握したい方。そのような方々が知りたい情報を以下のようにまとめて執筆いたしました!
- ガンダムシリーズにおけるGundam GQuuuuuuX(ジークアクス)の立ち位置
- Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)の基本情報
- ファンからの反応
- 新規視聴者からの反応
- まとめ
- 情報元一覧
ぜひ最後まで読んでいただき、あなたのアニメライフの助けになれば幸いです。
では早速、本文をどうぞ!
ガンダムシリーズにおけるGundam GQuuuuuuX(ジークアクス)の立ち位置
今作、機動戦士Gundam GQuuuuuuX(以下:ジークアクス)は今までとは一線を超える路線変更に挑戦した、ある意味では問題作と言ってもいい作品です。
ガンダムシリーズは今までにも何度か大きな「路線変更」と言える挑戦に取り組み、新しい切り口を模索し続けてきていました。
- 「機動武闘伝Gガンダム」:格闘技要素を取り入れ熱血バトルものに変貌
- 「∀ガンダム」 :異国情緒(外国人メカデザイナー)を取り入れ大きくデザイン変更
- 「機動戦士ガンダム00」:舞台を現実世界である西暦に移し、現実問題を直接的に描く
- 「機動戦士ガンダム 水星の魔女」:初の女性主人公&百合ヒロインを採用、さらに国家間ではなく企業同士の争いを描く
一例をあげてもこれだけあります(汗
どれも賛否両論。公開時にはセンセーショナルな衝撃を与えた作品たちです。
特にGガンダムや∀ガンダムは、もし放送当時にSNSが普及してたのであれば、相当炎上していたのではと簡単に想像できるくらい、いろんな意味で衝撃的な作品でした。
今となっては「それもガンダムシリーズの一つ」という解釈でファンに消化され、最終的には受け入れられているという印象です。
そんな過去の問題作よりも今作のジークアクスは問題で話題になっています。
なぜなら過去の問題児ガンダムがどれだけ路線変更しようとも、視聴者層を変えようとも、絶対にやらなかった事をやってしまったからです。
それは・・・
原点『機動戦士ガンダム』、通称ファーストガンダムのストーリーを改変する事。
これがどれだけ重大な事かをお伝えする為に、他の大人気アニメで例えてみました。
- 薬を飲まされる所を危うく回避したコナンが新一のまま黒の組織と戦う「新劇場版名探偵コナン」
- 気が強くて努力家なのび太が、初めてドラえもんと出会う所から始まる「映画新ドラえもん」
- 二世帯暮らしをせず、波平たちと別居して生活する一家を描いた新サザエさん
どうでしょう、ゾワっとしませんでしたか?(ちょっとズレているかもしれませんが笑)
このように「それやり始めたら何でもありじゃん!」と言いたくなるような、シリーズ作品の根底を歪ませられたような衝撃を受けたと思います。
それだけの事をやっておきながらも、このジークアクスには好意的な反響が多く、本編開始を待ち望む声が多いように感じます。
それはなぜか。
答えは単純です。先陣を切っている人たちが、その異業にふさわしい大物だからです。
矢立肇 × 富野由悠季 + スタジオカラー×サンライズ + エヴァンゲリオン×ガンダム
= Gundam GQuuuuuuX
この式に期待を抱かないSFアニメファンはいないでしょう!
歴史改変という空想世界の禁忌を破ってもなお、期待せずにはいられない。
ジークアクスはそんなガンダム作品なのです!!
Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)の基本情報
ー概要ー
スタジオカラーとサンライズの共同制作による最新のガンダムシリーズ作品。(記事執筆時点)
本作は、宇宙世紀0079年を舞台に、「シャア・アズナブルがガンダムを奪取したらどうなるか?」という“if”ストーリーを描いています。
ー公開日・放送予定ー
劇場先行上映: テレビシリーズに先駆け、一部エピソードを再構成した劇場版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』が 2025年1月17日(金)より全国公開されました。
全国373館で上映され、初のIMAX上映も実施されています。
テレビ放送: テレビシリーズは 2025年4月8日(火)24時29分より、日本テレビ系列の全国30局ネットで毎週放送開始予定です。
ガンダムシリーズのTVアニメとしては初めて日テレ系で放送される作品となります。
放送時間:毎週火曜深夜0時台(24:29、実質的には水曜0:29)となります。
ー制作スタッフ(敬称略)ー
制作:スタジオカラー / サンライズ
原作:矢立肇 / 富野由悠季
監督:鶴巻和哉(スタジオカラー所属、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』監督)
シリーズ構成:榎戸洋司
脚本:榎戸洋司、庵野秀明
キャラクターデザイン:竹
メカニカルデザイン:山下いくと
音楽:照井順政、蓮尾理之
主題歌は米津玄師の書き下ろし楽曲「Plazma」で、劇場版に続きテレビシリーズでも起用されます。
公式サイト:https://www.gundam.info/feature/gquuuuuux/
ーあらすじー(物語概要・設定・登場勢力) ※一部本編ネタバレを含みますのでご注意ください
本作の物語は、一年戦争終結から5年後の宇宙世紀0085年、サイド6のスペースコロニー「イズマ・コロニー」を舞台に展開します。
真っ赤な短髪と大きま瞳が特徴の童顔な少女。女子高生のアマテ・ユズリハは宇宙に浮かぶコロニーで平穏に暮らしていました。
ある日、戦争難民の少女ニャアンと出会ったことをきっかけに、非合法のモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていきます。
アマテはエントリーネーム「マチュ」を名乗り、自身のガンダムである GQuuuuuuX(ジークアクス) を駆って苛烈な日々の戦いに身を投じていきます。
同じ頃、宇宙軍とコロニー警察の双方から追われていた正体不明のモビルスーツ《ガンダム》と、そのパイロットである、ミステリアスな雰囲気の不思議な少年シュウジ・イトウがアマテの前に姿を現します。
やがてこの出会いがきっかけとなり、世界は新たな時代を迎えようとしていきます。
本作ではジオン公国軍と地球連邦軍という一年戦争の勢力図にも大きな変化が生じています。
一年戦争が従来とは異なる結末(ジオン公国側の勝利)を迎えた歴史のため、戦後の権力構図も通常の宇宙世紀シリーズとは異なります
ジオン公国軍ではシャア・アズナブルが行方不明となっており、その捜索任務に就いているシャリア・ブル(一年戦争時のニュータイプ部隊パイロット)が最新鋭機ジークアクスを投入するといった展開も描かれます。
一方、地球連邦側も戦後に体制を立て直す動きを見せており、コロニーの治安維持組織(宇宙軍・警察など)やジャンク屋の民間企業など、様々な勢力が物語に関わってくることになります。
主要な登場人物たちが繰り広げる戦いは、このパラレルワールドの宇宙世紀に新たな波乱を巻き起こしていくでしょう!
視聴者の反応
ー古参ファンからの反応ー ※一部本編ネタバレを含みますのでご注意ください
長年のガンダムファンからは、序盤の展開に驚きと興奮の声が上がっています。
特に、シャアが赤いガンダムに搭乗するシーンや、ファーストガンダムを彷彿とさせる演出に対して、「まさに『シン・ガンダム』と言っていい」と高く評価する意見が見られます。
一方で、シャアの声優変更やデザインの違和感を指摘する声もあり、賛否が分かれています。
ー新規視聴者の受け止め方ー
近年の作品からガンダムに興味を持った新規視聴者からは、映像美や戦闘シーンの迫力に対する高評価が多く寄せられています。
特に、スタジオカラーによる現代的な演出やスピード感あふれる戦闘シーンが「エヴァ風」と評され、新鮮さを感じるとの意見が目立ちます。
しかし、序盤の専門用語や設定に戸惑う声もあり、初心者にはハードルが高いと感じる部分もあるようです。
ー制作陣と演出の魅力ー
本作の監督を務める鶴巻和哉氏や、脚本に参加した庵野秀明氏など、『エヴァンゲリオン』シリーズのメインスタッフが制作に携わっており、その影響が随所に感じられます。
特に、前半部分では庵野氏の作風が色濃く反映され、後半では鶴巻監督の独自性が際立つ構成となっています。
まとめ〜ジークアクスは新たなガンダム世代の新基盤?〜
1番目気になった批評としては、ifストーリーよりもガンダムシリーズ屈指の人気キャラクターであるシャア・アズナブルの声優交代でしょうか。
確かに、シャア=池田氏、池田氏=シャアという図式に馴染んだファンには衝撃的だったかもしれません。しかし、これは裏を返せば、これから先のメディアミックスを見据えた声優交代という見方もできます。
ドラえもん、サザエさん、クレヨンしんちゃん、名探偵コナン…長きに渡り世間に愛されてきた国民的アニメは、その大半が主役や主要キャラクターの声優交代を経験しています。
大小様々な反響を受けながらも、こうして世代の壁を乗り越えてきました。
このジークアクスはもしかしたら、新たなガンダム世代の新基盤を担うべく制作された作品なのではないか。ifストーリーをベースにしたこの新展開に、筆者はそう感じずにはいられません。
先行劇場公開から始まる力の入れよう、過去シリーズイチと言っても過言ではない豪華な制作陣営。
このセンセーショナルな最新ガンダムシリーズの放送が今から楽しみでしかありませんね!!
この記事を執筆するにあたっての情報元
ジークアクス公式サイト様:gundam.info
ファミ通公式サイト様 記事:famitsu.com
シネマトゥデイ様 記事:cinematoday.jp
animate Times様 記事:animatetimes.com
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